夏から秋にかけて多くなる、台風への備えは万全ですか?

地域によっても大きな差がある台風被害。

慌てないように日頃からできる対策をまとめてみました。

目次

考えられる被害はどんなこと?

台風の主な被害

①大雨による水害
河川が溢れる外水氾濫や、
海岸線から海水が流れ込む高潮、
排水が間に合わずに溢れる内水氾濫による被害。

内水氾濫の被害も多く、
河川や海岸付近でなくても注意が必要です。


②土砂災害
大量の雨により、山やがけが崩れるがけ崩れや地すべり、
水と混じり合った土砂や岩石が流れ出す土石流の被害。


③強風被害
強風による被害は幅広く、
建物の損壊、
農作物の被害、
自動車や列車などの転覆被害、
看板や瓦などの飛来による事故などがあります。

台風後の主な事故例

台風の後、弊社にご連絡いただいた受付事故例です。
実際にある事故内容ですので、ご注意ください。

・強風による飛来物の衝突
・強風による瓦のずれ、ずれた箇所からの雨漏り
・強風による樋(とい)の変形
・屋外設備装置、付属建物(車庫・物置)の転倒
・浸水
・土砂崩れによる家屋の倒壊、破損、汚損
・給排水管の詰まりによる逆流

(東京海上日動HPより抜粋)


我が家も屋根板の一部が飛ばされたことがありました。
保険に入っていてよかった・・と切実に思った瞬間でした・・。

台風への備え、事前にできる3つの対策

被害を最小限に抑えるために
事前にやっておいた方がよいことをまとめました。

①ハザードマップをチェック!

まずはハザードマップで、住んでいる地域が
水害、土砂災害などの危険区域でないかを予めチェック!

リスクが高い場合は、より注意が必要です。
大雨の際は危険区域には近づかない、というリスク回避にもなります。
是非一度、ご家族でチェックしてみてくださいね。

▼地域ごとのハザードマップはこちらから▼
ハザードマップポータルサイト
(参照:国土交通省)

避難場所も併せてチェック!
ご家族で共有し、何かあった場合の集合場所を決めておきましょう。

②防災グッズ、備蓄品の準備

ライフラインの停止や、万が一の避難生活に備え、
日ごろから防災グッズや備蓄品の準備、見直しをしておきましょう。

自宅避難用としての備蓄は、
水や食料等、最低3日分が必要と言われています。

・飲料水
1人1日、約3リットルが目安です。
最低でも3日分、可能であれば1週間分を用意。

・非常食 
ご飯(アルファ米など)、缶詰類、レトルト食品、乾物などを準備。
日頃からローリングストックをしておくといざという時、慌てずにすみますね。

・日用品
トイレットペーパー、ティッシュペーパー・ウェットティッシュ
マッチ、ろうそく・カセットコンロ・ガスボンベ・電池
携帯トイレ・保冷剤・電池式照明・電池式扇風機など
ランタンやクーラーボックスなど、キャンプ道具が役立ちます。


非常時に持ち出す用、
避難生活用の準備の参考になさってください。

防災グッズチェックシート
(参照:東京海上日動火災保険HP)

③家周りのチェックと整備

建物に破損や老朽部分があると、
豪雨や強風の被害を受けやすくなります。

日頃から、家周りに傷みや壊れやすい場所がないかチェックをして
予め、修繕・補強をしておくと安心です。

▼主なチェックポイント▼
☑屋根の瓦、トタン板などの破損がないか?
☑屋根、壁、窓からの雨漏りがないか?
☑アンテナの傾き、固定の緩みがないか?
☑プロパンガスボンベが固定されているか?
☑エアコン室外機が固定されているか?
☑雨どい、側溝、ベランダの排水溝の詰まりはないか?

▼必要に応じて準備▼
☑雨戸がない窓のガラスに「飛散防止用フィルム」を貼る
☑浸水するおそれがある家屋は土のうを準備する
☑台風被害の補償があるか保険の見直しをする

台風接近!直前にしておくことは?

①家周りのチェック、片付け

台風接近情報が流れたら、まずは家周りをチェック!

☑庭、ベランダの飛びやすい物は片づける
☑植木は固定する
☑植木鉢は室内に入れる
☑物干し台は倒し、物干し竿は地面に置く
☑ガレージのシャッターは完全に降ろして施錠する
☑窓はすべて施錠する。雨戸がある窓は雨戸をしめる
☑雨戸がない窓は周囲をテープで目張りする(サッシのレール部に新聞紙を棒状に丸めて置く)
☑家財を2階へ移動しておく(浸水が心配な場合)


大雨、強風時の屋外の作業は危険ですから早めに対処しておきましょう。

②停電・断水対策

停電、断水の可能性も考え、できる準備をしておきます。

☑備蓄品の確認
☑携帯電話やモバイルバッテリーなど充電できるものはフル充電
☑電気を使わない簡易照明を準備
☑電気を使わない冷暖房機器を準備
☑保冷剤を凍らせておく
☑浴槽に水をためておく
☑現金を準備


我が家ではランタンやカセットコンロ、クーラーボックスや保冷剤など
キャンプ用グッズが大活躍でした!
お持ちの方はすぐ出せるようにしておくと便利です。

③食料、飲料水の確保

大雨、強風の際は不要な外出はなるべく控えたいところ。
食材は日持ちのするものを多めに準備しておきましょう。
とはいえ、買い占め、買いすぎはお控えくださいね。

停電の可能性も考え、
そのまま食べられる缶詰類、レトルト食品があると安心かもしれません。
カセットコンロがあると、選択肢が増えますよ。

台風通過後に注意すること

台風通過後もやるべきことがあります。

①被害がなかったか家周りのチェック

☑屋根や壁、雨樋に損壊がないか?
☑雨漏り箇所がないか?
☑水濡れ、浸水がなかったか?


損壊や水濡れをそのままにしておくと、
傷みがひどくなったり、
カビや腐敗、雨漏りなど二次被害が広がってしまう可能性があります。
しっかりチェックをしておきましょう。

②被害があった場合は保険会社へ連絡

万が一、被害にあってしまった場合は
加入している保険会社へ連絡をして補償の対象になるか確認をしましょう。

水害や風災、水濡れなどによる被害は、「火災保険」
自動車の被害は、「車両保険」に加入していれば対象となる可能性があります。

片付けや修理をする前に、スマホやデジカメなどで
被害状況がわかるような写真を撮っておくことを忘れずに!

③悪徳業者に注意!

大規模災害の後には、悪徳商法等のトラブルが後を絶ちません。

「保険が使える」などといって修理を促し、仲介料などを請求したり、
必要のない修理をする、いわゆる悪徳業者の勧誘にご注意ください。

自然災害による住宅の損害については、多くの場合、火災保険で補償されます。
しかしながら、経年による劣化や消耗などで生じた損害はお支払いの対象とはなりません。

にもかかわらず、高額な修理を促されたり、ウソの報告を強いられる場合もあるようです。
業者とのご契約の前に、必ず保険会社に確認をしてくださいね。

**まとめ**

いかがでしたか?

思いついた時が防災の日。

ハザードマップのチェック、
防災グッズの準備、
備蓄品の補充、
家回りの修繕、
保険の内容チェックなど


日頃から準備しておくといざという時も安心ですね。


万が一、被害にあってしまった場合は、
保険で対応できるか、
ご加入の保険会社へご相談ください。


どんな保険に入っていたら安心?

ご不明な点がありましたらご相談ください。


■監修■ 
ファイナンシャルプランナー
木崎 雄一郎
【保有資格】
・AFP(日本FP協会会員)
・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
・日本損害保険協会損害保険トータルプランナー
・公的保険アドバイザー
・変額保険販売資格

東京都北区滝野川で
生命保険、損害保険などの各種保険の見直しやご相談、
保険による資産形成のご相談など保険に関するご相談を承っております。
オンラインでも面談可能です。
個別相談のご予約はこちら